夏にうなぎを食べる習慣は古くからあり、万葉集にも「うなぎを捕って食べたら?」と友人に宛てた歌が残っているほどです。
うなぎはビタミンA、B群、E、Dなどの栄養が豊富。特にビタミンAは、100グラム食べれば成人の一日に必要な摂取量に達する量です。
丑の日限定になるのは、平賀源内が売り上げ不振の鰻屋に「本日土用の丑の日」と張り紙をするようアドバイスして、人気になったからという説がよく知られています。
日本の夏の風物詩「土用丑の日」。その理由と魅力を探ってみましょう!
夏バテ知らずのウナギパワー
暑さで食欲が減る夏に、栄養満点のウナギで元気回復!ビタミンB1たっぷりのウナギが疲労を吹き飛ばします。
土用の丑の日の謎解き
「土用の丑の日」にウナギを食べる風習は、季節の変わり目を乗り切るための知恵。特に夏の土用はウナギで元気チャージ!
江戸時代の天才・平賀源内のアイデア
ウナギ屋の売上アップに貢献したのは、発明家・平賀源内のひらめき。「本日丑の日」の看板でウナギ人気が爆発!
健康志向の味方、ウナギ
栄養価が高く、美味しいウナギは、現代の健康志向にもピッタリ。夏バテ予防に最適なスーパーフードです。
伝統の味を楽しもう
世代を超えて愛される「土曜はウナギの日」。日本の食文化として受け継がれるこの風習、今年の夏も楽しんでみては?
土用の丑の日とは
土用とは、「季節の変わり目の約18日間」のこと。本来は夏だけではなく、立春・立夏・立秋・立冬の直前に、年4回あります。
なぜ“土”なのかというと、「季節の変化の種を受け止めて芽生えさせる、クッション的な準備期間」という意味が込められています。
古代中国に、「この世のすべては、木・火・土・金・水の5つの要素でできている」と考える五行思想がありました。春はぐんぐん育つ木、夏は燃える火、秋は実りの金、冬はシンと静かな水と、イメージを四季に当てはめると、土がひとつ余ります。
そこで「土」は、種をたくわえ、芽を出させるという土の働き(土用)に着目して、4分割して割り振られたのです。つまり、運気が変化する時期ということです。
土用の丑の日はいつ?
2024年の夏の土用の丑の日は、7月24日(水)と8月5日(月)です。土用の期間中に丑の日が1~2回発生します。これが土用の丑の日です。
うなぎ以外にもある!土用の食べ物
夏の土用の丑の日は「う」が付くものを食べると夏負けしないという言い伝えがあります。うどん、瓜、梅干しなどがそれ。うなぎもここからヒントを得たようです。
うどん
「う」の付く食べ物のひとつが、うどん。食欲のないときでもツルッと食べられて、消化も良く、手軽に栄養補給できます。冷やしうどんが特におすすめです。
瓜(うり)
瓜の仲間は、キュウリ、ニガウリ(ゴーヤ)、スイカなど多種多様。これらの食材は、カリウムを豊富に含んでおり、塩分の取り過ぎを調節してくれます。
梅干し
梅干しにはクエン酸が多量に含まれ、疲労回復に効果的です。冷やしうどんとの相性も抜群です。
土用しじみ
オルニチンを豊富に含むしじみ。特に夏の旬は「土用しじみ」と呼ばれ、栄養たっぷりです。
土用たまご
夏土用のころ、精を付けるために卵を食べる風習があります。卵は滋養たっぷりの食品です。
まとめ
「土曜はウナギの日」は、夏を乗り切るための美味しい伝統。ウナギのパワーで健康を維持し、夏を元気に過ごしましょう!